シミュレーション

頭金なしで住宅ローンは危険?フルローンのリスクをシミュレーションで検証

更新日:2026-04-04

「貯金がないけど、今すぐ家を買いたい」「頭金を貯めるより今の低金利で借りた方がいい」——頭金なしのフルローンを選ぶ理由はさまざまです。でも本当に大丈夫なのでしょうか。

頭金なし vs 頭金あり:返済シミュレーション比較

3,500万円の物件を購入する場合を比較します。

物件価格3,500万円 / 金利1.0% / 35年返済

パターン頭金借入額月返済額総返済額総利息
頭金なし0円3,500万円9.90万円4,157万円657万円
頭金10%350万円3,150万円8.91万円3,743万円593万円
頭金20%700万円2,800万円7.92万円3,327万円527万円

頭金20%(700万円)を用意すると、頭金なしと比べて月々約2万円の返済削減、総利息で約130万円の節約になります。

頭金なし(フルローン)の3つのリスク

1. 「オーバーローン」になる可能性がある

購入直後は物件の時価がローン残高を下回る「オーバーローン」状態になりがちです。特に新築マンションは購入直後に価格が5〜10%下がることが多く、売却してもローンが残る場合があります。

2. 金利上昇の影響を大きく受ける

フルローンは借入額が大きい分、金利上昇の影響も大きくなります。3,500万円を変動0.5%で借りた場合、金利が1.5%に上昇すると月返済は約8.1万円→9.7万円に(+1.6万円)増えます。

3. 諸費用も含めると「超フルローン」になる

物件価格だけでなく、仲介手数料・登記費用・火災保険・引越し費用などの諸費用(物件価格の6〜10%)も必要です。3,500万円なら210〜350万円。これも貯蓄がなければ消費者ローンに頼ることになります。

頭金なしでも大丈夫なケース

フルローンが現実的な条件

  • 年収が高く(600万円以上)、返済負担率が20%以内に収まる
  • 物件が値上がりしやすいエリア・築浅物件である
  • 諸費用分(200〜300万円)は手持ち現金で払える
  • 6ヶ月分以上の生活防衛資金が別途ある

頭金なしで後悔しないための対策

  1. 物件価格の6〜10%分の諸費用は手元現金で用意する
  2. 生活防衛資金として最低3ヶ月分(理想は6ヶ月)を残す
  3. 変動金利を選ぶ場合は、金利+1%のシミュレーションを必ず行う
  4. 住宅ローン控除を最大活用して節税効果を取り込む

まとめ

頭金なしのフルローンが「絶対危険」というわけではありませんが、リスクをしっかり理解した上で選択することが重要です。まずは頭金ありとなしのケースをシミュレーターで比較し、実際の数字で判断してみてください。

実際の数字で確かめてみましょう。借入額・金利・年数を入れるだけで、月々の返済額と総コストが瞬時にわかります。

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この記事を書いた人

都内在住。Web制作・デザインに20年以上携わり、現在はインハウスでWeb制作や改善業務に関わっています。自身でも住宅ローンを組み、返済や見直しを経験してきました。実体験と調査をもとに、住宅ローンをできるだけわかりやすく整理して発信しています。