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住宅ローンのボーナス払いはやめた方がいい理由【リスクと代替策】

更新日:2026-04-04

「ボーナスで多めに返せばいい」という考えで設計したローン計画が、後になって重荷になるケースは少なくありません。なぜボーナス払いを避けるべきなのか、具体的に解説します。

ボーナス払いを設定する人が多い理由

ボーナス払いを設定する最大の理由は「月々の返済額を減らしたい」という考えです。例えば3,000万円・1%・35年ローンで月返済8.5万円の場合、ボーナス払い(年2回×20万円)を追加すると月返済を約6.5万円に抑えられます。確かに月々は楽になります。

ボーナス払いの3つのリスク

リスク1:ボーナスは保証されていない

ボーナスは労働基準法で支払いが義務付けられておらず、会社の業績によって減額・廃止されることがあります。特にコロナ禍のような突発的な経済危機や、勤務先の業績悪化では、前年比50%減・全額カットも起こりえます。

リスク2:返済額のバラつきが家計管理を難しくする

毎月の返済額が一定でないと、年間を通じた家計管理が複雑になります。「この月は少ない、でもボーナス月は多い」という変動する支出は、貯蓄計画も立てにくくなります。

リスク3:実は総返済額がわずかに増える場合がある

ボーナス払い分は別途利息が計算される金融機関もあります。また、ボーナス払い分の元金は通常月より減りが遅いため、毎月均等返済と比べると総返済額がやや多くなる場合があります。

ボーナスあり vs なし:返済比較

借入3,000万円 / 金利1.0% / 35年 / ボーナス払い比較

設定月返済額ボーナス月追加払い年間総支払
ボーナス払いなし8.49万円なし101.9万円
ボーナス月+20万円約6.3万円+20万円×2回115.6万円

※ボーナス払いあり設定の場合、月返済は減るが年間で見るとトータル支払いは増える

「ボーナス払いを設定している人」が今すぐできること

  1. 月々返済のみに切り替える(繰上げ返済で代替):ボーナスが出たときに随時繰上げ返済すれば、設定よりも柔軟に対応できる
  2. ボーナスを生活防衛資金に回す:不測の事態に備えた現金クッションとして確保
  3. 月々の返済を少し増額する:ボーナス払い分を12分割して月々に組み込む設計に変更

まとめ

ボーナス払いは月々の負担を減らせる半面、ボーナスへの依存が破綻リスクを高めます。理想は月々の返済だけで完結できる設計をしておき、ボーナスが出た際は任意で繰上げ返済に回すことです。柔軟性のある返済計画が、長期間安心して住宅ローンを続けるコツです。

実際の数字で確かめてみましょう。借入額・金利・年数を入れるだけで、月々の返済額と総コストが瞬時にわかります。

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この記事を書いた人

都内在住。Web制作・デザインに20年以上携わり、現在はインハウスでWeb制作や改善業務に関わっています。自身でも住宅ローンを組み、返済や見直しを経験してきました。実体験と調査をもとに、住宅ローンをできるだけわかりやすく整理して発信しています。